活動報告report

砂防ボランティアの活動

  • ◆土砂災害に関する知識の一般の方への普及、啓蒙活動
  • ◆土砂災害に関連する変状の発見及び行政機関への連絡
  • ◆土砂災害時の被災者の救助活動
  • ◆その他、土砂災害防止に役立つ活動全般

最近の活動報告

【新規事業】砂防ボランティアによる地域での防災教育事業(赤牛先生派遣事業)

防災教育の写真

 災害の激甚化に伴い、住民の命を守るための警戒態勢強化が課題となっております。長野県では令和元年度新規事業として「自らの命は自ら守る」意識をもつことを目的に県内各地の公民館等にて防災教育事業を実施します。県内全域に在住する砂防ボランティア協会員の皆さんを”赤牛”先生として、地域の災害特性、災害伝承を身近な教訓として継続的な防災教育を展開します。
 7月30日生坂村での開催を皮切りに飯山市、中川村などで実施。現在延べ19箇所にて、防災教育を実施し、以後も続々と開催予定です。

※ 赤牛先生とは・・
各地に語り継がれる「赤牛伝説」は、その地域特有に災害への忠告であると学術論文を参考に、防災教育の講師を「赤牛先生」と名付けました。(長野県立歴史館長 笹本正治氏の論文より参照)

NPO法人として活動を多様化します

 NPO法人化にむけては、昨年度に設立総会を開催し、多くの協会員の方からNPO設立の賛同をいただいたところです。その後、平成31年4月19日に「NPO法人長野県砂防ボランティア協会」として設立されました。協会の法人化という大きな節目を迎えたところですが、これまでの活動の精神をしっかりとNPOに引継ぎ、地域の安全・安心のために、引き続き貢献してまいります。

年月日 これまでの主な経緯
H8.11.19 長野県砂防ボランティア協会設立総会開催
H21.1.14 土砂災害等における緊急応援に関する協定を知事と締結
H24.6.6 土砂災害防止功労者表彰(国土交通大臣)受賞
H24.11.12 土砂災害防止活動表彰(長野県知事)受賞
H27.3.27 土砂災害防止活動表彰(長野県知事)受賞
H28.6.21 土砂災害防止功労者表彰(国土交通大臣)受賞
H28.9.12 防災功労者内閣総理大臣表彰受賞
H30.6.14 NPO法人長野県砂防ボランティア協会設立総会開催
H31. 4.19 NPO法人長野県砂防ボランティア協会設立

防災教育事業(赤牛先生)が始まりました

赤牛先生の写真

 今年度より、長野県と委託契約を締結し、防災事業(通称:赤牛先生)が始まりました。
 過去の土砂災害の知識が豊富な協会員を赤牛先生として地域に派遣し、体験談等を通じて災害の伝承することにより、地域の防災力強化に努めております。始まったばかりの事業であり不慣れなところもありますが、実施後のアンケートではおおむね好評をいただいているため、今後もよりよい防災教育ができるように、引き続き関係機関等と連携を深めてまいります。

定期総会が開催されました

理事長の写真

 令和元年6月13日に長野市生涯学習センターで、「令和元年度NPO法人長野県砂防ボランティア協会」定期総会及び講習会が開催されました。総会には347名(うち、委任状207名)の協会員が出席し、平成30年度の事業報告、会計報告及び令和元年度の事業計画等が承認されました。
 講習会では、2名の講師の方から講演をしていただきました。藤本済様(長野県建設部砂防課長)からは、「地域防災力の強化に向けて~赤牛先生への期待~」と題して、これまでの防災意識及び避難行動等の課題や、当協会が受託している防災教育事業について、今後の展望等を分かりやすくご説明いただきました。田中里佳様(国土交通省中部地方整備局浜松河川国道事務所長)からは、「水辺がうみだす地域の可能性」と題して、田中様がこれまで携わってきた「ミズベリング・プロジェクト」についてご講演をいただき、水辺が創出する地域の賑わいについて理解を深めました。

危険箇所点検パトロールを実施しました

パトロールの写真

 毎年、6月の土砂災害防止月間にあわせ、建設部現地事務所等と合同で土砂災害危険箇所や砂防施設の点検パトロールを実施しています。今年度は13建設事務所及び3砂防事務所から派遣要請があり、警察署、消防署、関係市町村、地方事務所及び自治会代表者の方々と点検を実施しました。
 点検には、土砂災害の専門的な知識や経験が必要であり、これまでの経験を生かせる当協会員の参加が重要となっています。

歴史的砂防施設の維持管理活動と薬師沢石張水路工登録有形文化財10周年

草刈りの写真

 例年、当協会では、関係機関や地域の皆さんとの協働による草刈り及び砂防施設点検を実施しています。今年度も、小川村薬師沢(登録有形文化財)、松本市牛伏川(重要文化財)及び千曲市荏沢川(登録有形文化財)を対象に実施しました。
 令和元年5月23日には、小川村主催による「薬師沢石張水路工登録有形文化財 登録10周年記念式典」が開催されました。薬師沢の文化財登録の際には、申請に必要な資料を作成するために、当協会が夏季の現場清掃や施設の掘り出しを実施したところであり、維持管理活動にも毎年取り組んでおります。今後も、関係機関や地域との協働により、歴史的砂防施設の維持管理活動に取り組んでまいります。

事務局からのご連絡

地域の防災活動などで当協会員の派遣を希望される方は、NPO法人長野県砂防ボランティア協会事務局(住所:長野市吉田5丁目1-27 日新パークビル 2F 電話:026-217-0458)まで、お気軽にご連絡ください。

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